法律のまめ知識

Bits of Knowledge

お茶の水共同法律事務所

法律のまめ知識

敷金の返還について

敷金は、賃貸マンションなどを借りる際に差し入れる金員で、賃借人が借りた家屋を明け渡すまでに生じた賃貸人に対する債務を担保する役割を果たしています。担保される債務の主だったものは、未払い賃料と原状回復費用です。もっとも、時の経過によって損耗したもの(自然損耗、経年劣化)の復旧に要する費用は、基本的に賃借人が負担する必要はありません。
敷金は、賃貸借契約が終了して明渡しが完了したときに返還を請求出来ますが、敷金返還についてトラブルとなった場合は、簡易裁判所の民事調停、少額訴訟などを利用することも有効でしょう。

年金分割

離婚後の元夫婦の年金受給額の格差を埋めるために設けられた制度です。
夫婦の婚姻期間中のそれぞれの厚生年金や共済年金の保険料納付記録の合計額を当事者間で分割するものです。つまり、年金自体が分割されるのではなく、分割を受けた側が、分割された分の保険料を納付したとして扱われ、それに基づき算定された老齢厚生年金(あるいは退職共済年金)が将来支給されることになります。

相続放棄

被相続人が死亡すると相続が開始されますが、相続の対象となるのは、資産などの積極財産だけではなく、借金などの消極財産も含まれます。そして、相続人が相続を望まないときには、相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内であれば相続の放棄をすることが可能です。